白石山は標高540mの山で、一帯は花崗岩質で、奇岩、大岩の累積によって成立ち、狼岩、燕岩、舟岩、鼻ぐり岩、鳥岩、唇岩、目涙岩、烏帽子岩、かちゃかちゃ岩などの名がつけられている。全く珍しい岩山である。頂上にある物見岩の広さは千畳敷といわれ、周囲には鉄の鎖で柵がしてあり、これからの眺めは誠に絶佳である。周防、長門の山はもとより石見の山々も眺められ、遠く瀬戸内海も一望に入る。
また、山頂の近くに大岩穴があり観音様が祀ってあり、穴観音と称し、その岩穴には多数の人を一時に収容することができ、この洞内には真清水が1年中多量湧出して飲料に適し、キャンプ等を催すのにも最適である。
(徳地町史より)